何十年かぶりに奈良県天川村にある洞川温泉を訪れることになった。
一応、温泉センターで湯舟に浸かったのだが、人の多い温泉はゆっくりとできないし、情緒も感じられないので、実はあんまり好きではなかったりする。
温泉利用すれば90分間は駐車料が無料になる。そこはお得。
温泉センターから少し登ったところに【ごろごろ茶屋】がある。
そこで名水を使っているだろうと思われるコーヒーを飲んで休憩。
有名な【ごろごろ水】はパイプが引かれ、昔にみた記憶とは大分と違っていた。
休日なので、水をくみに来ている人達でにぎわっている。
ワンボックスカーに何リットルもペットボトルを大量に積んでおられる方もいた。
一体、何に使うのだろう??
ごろごろ茶屋の前に【五代松鍾乳洞(ごよまつしょうにゅうどう)】のモノレール乗り場がある。また駐車料金の話しになるが、ここは1回500円で、ごろごろ茶屋のパーキングの管理員さんにお金を手渡しに行く。
モノレールは往復で600円。行きが400円で帰りが200円。登りの方が燃料をくうので高めの設定になっている。歩いて行くこともできるが、それなりの覚悟が必要だろう。
鍾乳洞へは、林道用のモノレール(6人~7人乗り)に乗って森の中の急斜面を登っていく。テーマパークにあるアトラクションなみにテンションが盛り上がる。
山の傾斜はかなりやばい。最大傾斜は34.5度らしいが、いわば崖である。
普通に乗っていれば、特に怖いということもなく、子供でも安心できる。
トットットッブルブルと軽快な音を立てながら登っていく。
一番急になったところで、運転をしていたおじさんが首をかしげる。
すると、一瞬エンジン音が切れて、車体がずるッと下った。
私「えっ?どうしたん」
おじさん「ギアチェンジしてん」
よっぽど私達の体重が重かったのか、ローギヤじゃないと登らんかったらしい(笑)
山の斜面には、まるで【屋久島の白川雲水峡】を思わせるような、苔むす森が広がっていた。もののけ姫を口ずさむ。訪れた際には見逃さず、是非写真に収めてほしい。
モノレールを降りて少し奥に歩くと【五代松鍾乳洞】の入り口がある。
ガイドさんが常駐されているので、案内に沿って鍾乳洞の中に入っていく。
ヘルメットをかぶらされる意味がここで分かった。
最初の方は狭い洞窟をかがみながら登っていく感じで、気を付けないと天井に頭をぶつける。足元も滑りやすく慎重に進まないといけない。
アドベンチャーやん。
「下半身の柱」
鍾乳石は1㎝伸びるのに何十年何百年とかかるらしく、とても貴重なもので他では絶対に触ることができないのだが、【五代松鍾乳洞】では自由に触っても良いとのこと。
隠れパワースポットである。
入口は狭かったが中に入ると広い洞窟になっている。
鍾乳石はRPGのゲームに出てくるような形状で、とても神秘的であった。
「藤の棚」
ガイドさんの説明によると、この鍾乳洞は昭和四年に赤井五代松(あかいごよまつ)さんという方が発見されて、私財を投じて採掘されたそうだ。
この藤の花に似た鍾乳石を発見された際には非常に喜んだとのこと。
他にもいろいろな名前の付いた鍾乳石があり、自然が作った造形美に驚く。
自然が長い年月をかけてつくったファンタジーの世界。
天川村で洞窟探検。
RPG好きにはたまらない裏パワースポットである。
このお方が赤井五代松さん。
私財を投じて鍾乳洞を発掘したすごい人。
アクセスは大阪方面から黒滝村の道の駅へ
トンネルを抜けると天川村の観光案内所があるので、そこで詳細を教えてもらおう。
昼食はが黒滝村の道の駅がおススメ。
名物の【串こんにゃく】とヤマザキのお弁当屋さんにある【鶏の親子弁当】が絶品だ。