大阪市中央区道頓堀、通称ミナミにある「純喫茶アメリカン」を訪れました。
(訪問日2023年4月)
難波で健康診断を受ける用事があったので、帰りにふらっと立ち寄った次第です。
純喫茶は、純粋にコーヒーのみを提供するというお店のことで、許可の関係でアルコールや凝った調理などは提供できません。
入口の左にレトロモダンなガラスショーケースがあります。メニューのカラフルな食品サンプルが飾られていて、見ているだけでもワクワクします。奥にはシックな柄の絨毯と螺旋階段が見えます。
店内に入ると花の形の天井照明が目につきました。
外国の方も多く今や昭和レトロを感じ取れる観光名所にもなっているようです。
戦後すぐの開業とのことですので、創業70年以上の歴史のある名店です。
いわゆる昭和遺産ですね。
注文はホットケーキとブラックでホットコーヒーにしました。
ブラックと言っておかないと、たぶんミルクピッチャーが出てくると思うので、私の場合、最初に店員さんに言うようにしています。
喫茶店でコーヒーを飲むときは必ずカップのデザインも確認します。
あとスプーンの置き方なんかも興味があります。
コーヒーの味はいたって普通です。あまり苦いという感じもしません。
専用の銅板で焼かれたホットケーキ。焼き色が美しいですね。
しっとりと焼かれた生地にシロップがしみ込んでいます。
食べやすいようにと、6ピースに最初からカットされています。
小さな子供さんへの配慮でしょうか。ミニフォークで食べるスタイル。
これって昔からそうだったのかな。
私はできればナイフとフォークで切りながら食べたい派ですね。
焼く時にバターを使っているので、カットバターはついていません。
バターは加減も好みがあるので、できればカットバターがついてればいいなぁと思ったりもします。
大阪は時間にせっかちな人が昔から多いので、食べる手間を省いたのかもしれませんね。
会計を済ませて、店を出る時に、店員さんにくいだおれ太郎のことを訪ねました。
「お店はなくなったけど、まだ人形はある」とのこと。
見に行ってみると、確かにカラフルな衣装の太郎さんがいてはりました。
昔に比べておとなしく影にひっそりと隠れています。
今となっては大阪のシンボル。いや、レジェンド的存在ですね。